忍者ブログ

釣歌旅人

47都道府県を弾き語りと魚釣りをしながら周る旅人 「釣歌旅人(ちょうかたびびと)」

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【70日目 番外編】ひつまぶし物語【愛知県:名古屋】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ひつまぶし物語

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





この物語は殆どがフィクションです












爽やかな朝だった
壁時計の長針は足早に 6に停滞する短針を追い抜こうとしている

「そんなに焦らなくても...」









私は独り言を呟きながらベッドから立ち上がり
カーテンを勢いよく開けた

“シャアーーー”

驚いたスズメ達は羽ばたき
窓の向こうにある電線に一列に並ぶ
私は窓を開けて
「スズメさん 驚かせてすまなかったね ご機嫌は如何かな」
と挨拶する
「大丈夫だよ!それより 今日は絶好のひつまぶし日和じゃないか!」
スズメはそう言って青い空に溶けて行った



9月6日 私は今日 人生で初めてひつまぶしを食べるのだ




名古屋は交通量が多い
この日も朝から生き急ぐ人たちが私を追い抜いていく

「だから そんなに焦らなくても…」





また独り言を呟きながら
今朝インターネットで調べたひつまぶしのお店へ自転車を走らせていた
名古屋市内ではひつまぶしの有名店があるらしく
その中の一つ あつた蓬莱軒 本店 を選んだ

 

開店前にも関わらずこの行列である
この店では 先ず受付を店の前で済ませ 指定された時間に客室へ通される

「お客様は11時20分にご来店ください」

腕時計を確認する
10時20分
1時間ほど近くの公園で句を読み再来店する事にした



















ひつまぶし

時間がくるまで

ひまつぶし



















11時20分
名前を呼ばれ 予定通りに入店
外観も内装も古き良き日本家屋で
玄関先では着物を羽織った女性従業員達が出迎えてくれた




少人数の客室に通される
従業員におしぼりを手渡され 今日のおすすめを教えてくれた

何を言う 私は今日はひつまぶしを食べに来たのだ
それ以外食べるつもりなどないのだ
従業員に声をかけ
ひつまぶしを注文するため
1度メニューを開き目を通すと私は目を疑った






ひつまぶし…3600円








!?








1度メニューを閉じてもう1度開き ひつまぶしを探す







ひつまぶし…3600円




!!!!?






「お客様 ご注文は?」

「あ あぁ・・・ こ この ひ ひぃいまつぶしゅぃ を頼むよ」

「ひつまぶし で御座いますね?かしこまりました」

(いかん いかん 先ほど読んだ名句が思わず出てしまった)



しかし3600円とは…
なぁに 大した値段ではない
昨晩宿泊した宿と同じ値段ではないか
人間の三大欲求の“眠”と“食”が同価格で得られるのだから
何も損をしている訳ではないのだ

などと自分を説得させていると
注文した料理が運ばれてきた



「お待たせいたしました ひつまぶしで御座います」


特になんてことのない普通の定食の様にも見える
本当に3600円という価値がこの器の中にあるのだろうか?


私はピンク色した片目専用の特殊メガネを取り出し
スイッチを押す


ピピピピピピピピピ…ピコッ


「ふっ…ご飯の戦闘力はたったの 1 か」

大した事ない料理だ
私は蓋のある器へ手を伸ばした









ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…











こ これは一体どういう事だ!?
ご飯の戦闘力が増していく!!!

な なぜ急に!?
ご飯をバカにしてから急に戦闘力が!

ぐっ!



キュイィィィーン・・・





う 器があああああああああああああああああ!!!!




バキンッ!!

器に触れた手が弾かれ

スカウt・・・いやいや...ピンクの特殊メガネが割れた!


しかし私は金色のオーラに包まれた上蓋を開けようと
震える手をもう一度伸ばし
やっとの思いで取手を掴む
そして 石でも持ち上げるかのようにエネルギーで満ちた上蓋を開けた瞬間!!





う うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!








私の目の前は金色の光で染まった
目を覆った手
指の隙間から見えた光景を私は疑った







!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

くわっ! ご飯から魔閃光が...!

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




こ これがスーパーひつまぶし…


伝説を目の当たりにした私は震えていた
黄金の輝きは私に食欲という攻撃を仕掛けてきた
自然と右手がしゃもじを握り ひつまぶしを四等分にする!

1.うなぎの味を堪能するためにそのまま食べる!
パリパリした触感とふっくらしたうなぎが口の中に広がる
2.続けて薬味のせ!
ワサビと海苔 そしてネギが日本食の最上級の味を引き出し
私は頬を落としながら涙も落とした
3.お次は出汁でお茶漬け風に!
脂っぽいうなぎをあっさりと流し込む事ができる絶品
清流は舌を流れ“ひつまぶしの滝”として喉から胃袋へ落としてゆく
4.最後はお好みで!
愛知県名古屋市 私は日本に生まれ育った事を誇りに思う
ほのかな辛味 ひきたつ甘味 ワサビ
私は口の中に清流を優雅に泳ぐ立派なウナギの姿を見た





ひつまぶしを口の中にかきこんでゆく


「お茶は如何ですか?」
!?
「ゴホッ ゴホッ…」


女性従業員がお茶を入れに来てくれたが
突然だったので 思わずむせてしまった





店内の壁時計の長針は足早に 12に停滞する短針を追い抜こうとしている


女性従業員
「そんなに焦らなくても...」

















にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周(自転車)へ
にほんブログ村

拍手[3回]

PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

釣歌旅人

名前:
空野 大/大五郎
性別:
男性
趣味:
弾き語り/釣り
自己紹介:
福島県会津出身。自然に恵まれた環境で育ち、小‣中学校時代は、魚釣りや川に潜り魚突きに明け暮れていた。高校に入り、友人がギターを始め、興味本位でギターに触れた事をきっかけに音楽を好きになっていく。東京都内で音楽活動をしていたが、一時休止。現在、ネット上の名前「大五郎」として❝ニコニコ生放送❞で魚釣りや弾き語りを放送し、現在は47都道府県、日本一周中。

最新コメント

[03/27 NONAME]
[01/13 めんそーれ]
[01/13 NONAME]
[01/12 たけくん]
[01/07 12の星空]

ブログランキング参加中

ブログランキングに登録しています!よろしければ新しいブログを見た際にはクリックしていただけると嬉しいです!

Twitter

カレンダー

10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

バーコード

Copyright ©  -- 釣歌旅人 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]